あなたしか居ないっ

数分後…

後ろからポンと肩をたたかれる



「希吏遅いっ…………あれ?」


「可愛いじゃん~一人?」


「え?いや、」


話しかけてきたのは、

2人組の男。

肩に手を回して

「暇ならさ、ちょっとそこでお茶でもしない?」
そう言うと少し腰を屈めて顔を近づけてくる。



「ほら、あそこ。」
指を差し、「ね?」と同意を求めてくる。



思わず後ずさり…

背中にひんやりとした汗が流れているのが分かる。


「すいません。人を待ってるんで。」


顔の前で両手を上げる。

「じゃああそこで待ってようよ。それまで一緒に。」


「……えっと…」

(何であたしこんなことになってるんだろ。考えるの面倒臭くなってきた。)


「お待たせ麗衣。誰?そいつら。」



「あっ…じゃあ俺たちはこれで……。」


おずおずと帰って行く男達。


振り向くと、

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