あなたしか居ないっ

「違う!これには訳が、」


「言い訳すんのかよ。他の女の肩抱いといて。」


「っ!!」

言い返せない様子の希吏。

ちらっと希吏の隣にいた女の子を見ると
その子は泣いていたようだ。

誰何だろう。

ふと目が合う。


「…えっ」



目があった彼女はあたしに不敵な笑みを浮かべ、
希吏の裾にしがみついていた。

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