あなたしか居ないっ
騒がしい祭りの中をズンズン歩いていき、
気づけば人気のない神社へと来ていた。
ふと、みきが足を止める。
「……みき?」
振り返ったと思ったら突然あたしを抱き締めた。
「っへ?ちょっ、」
突然のことでびっくりする。
「なあ、麗衣俺じゃ駄目なわけ?」
「な…なにが?」
意味は分かってるが何故か聞き返してしまった
「あいつなんかより俺のが麗衣を幸せにする自信あるし、」
そう言うと抱き締めていた腕の力がギュッと強まった。