あなたしか居ないっ
みきとのキスは数十秒もしないですぐに離れた。
突然過ぎて言葉が出ない…。
「……あの、み…き?」
「あっごめんっつい!」
「………ううん大丈夫。」
軽く俯いた。
今はみきにキスされた驚きよりも、
希吏がほかの女の子といたことのショックのが大きくて…
(希吏は、あたしよりもあの女の子を選んだんだ…)
そう思うとやっぱり悲しくなってくる。
「うぅ…ヒック…」
「うわっマジごめん!泣かせるつもりじゃなかったんだけど」
あたしの涙をみてあたふたしている。
「違うの。みきのせいじゃないよっごめんね?」
そう言うと悟ったみきは、真面目な顔をして
「なあ、麗衣。さっきの言葉冗談じゃないからさ、まじで俺にしない?」
「…っ!えっ、でも…」