あなたしか居ないっ
「っ!?………ぁ…ありが…とう。」
そんなさりげない優しさに
ドキっと胸を打たれながら
俯き加減でお礼をいった。
「おっ珍しく素直じゃん。」
「…るさい。」
異性にこんなことされるのも初めてな私わ
ドキドキし過ぎて、顔をあげれないでいた。
「でさ、麗衣って何年生なの?」
急に話題を吹っ掛けられてちょっとキョドる私。
(いきなり呼び捨て!!)
「ぇ、ええ?あ、こ、、高校1年、せ、生…です。」
フッと鼻で笑う希吏。
挙動不審な私の頭の上にポンと手を乗せた。
「なぜ敬語?ってかキョドり過ぎ。」
っていうか!頭!!あたま!!手!…手が。。。
頭に意識が集中する。
「…す、すみません。」
少し申し訳ない気持ちになる。
すると希吏わ
頭からフッと手を下ろした。
そして
ココアを飲みながら
呟いた。
「へえ。俺とタメか。」
「…っへ?!た…タメ??嘘。」
「何?俺そんな大人に見える?」
クスリと笑う彼が
月明かりに照らされて
すごく色気を感じる。
「べ…べっつにい?」
強がってツンと突っぱねる。
(絶対上だと思った。。。ってか…ああ!あたしって可愛くないな!絶対向こうも思っただろうな…)
なんて自己嫌悪する。