あなたしか居ないっ
そのまま流れに任せ…
私も瞼が自然と落ちる。
上唇が軽くふれ合う。。。
そんなとき希吏の携帯の着信がハイテンションになった。
とっさに私わ我に帰る。
希吏も希吏でサッと私から顔を離すと
面倒くさそうに
電話にでた。
「…はい。」
「はあ?今から?……おう。分かった…行くわ、そっち。じゃあな」
そう軽くあしらうと
チラッとこちらに目を向けた。
突然の事でびっくりする。
さっきの事もあってお互い気まずいだろうと思っていた私だが
希吏わそんなことを全く気にせず、
「悪い。連れに呼ばれた。また今度な、麗衣。」
そうやってニヤっと笑う希吏に
ドキリとする。
その言葉の意味わ
また会おう。という意味なのか、
それとも。。。
顔が赤かったに違いない私わ
両側のほっぺを冷ますように
手をあてた。