あなたしか居ないっ
学校帰り。いつものバス停で
彼の姿を

探してしまう。

背中に意識を集めるが今日も彼わバスにいない。

やはりバスの時間が同じなのわ偶然なんだろう。



そう思うとしょんぼりしてしまうのも嘘ではない。


その日わしとしとと雨が降っていた。

次第に雨も強くなり、私が地元のバス停についた頃にわ

ざあざあになってしまって。

傘を持ってくるのを忘れた私わ、

歩けば5分の家にこの雨の中帰るにわ寒すぎた。



少ししたら雨も落ち着くだろう。

そう思ったのだが。。。



15分たった今でも強さが変わらない。そして寒い。

このダブルブッキングに

ため息が出たのわ言うまでもない。


(あっ。。。二本目のバスきたし。)

私がさっき乗っていたバスわ本数が多いため

15分後弱にくるのだろう。

するとバスが止まり、おじさんやらおばさんやらが

傘をさして降りていく。


その傘を見据えて

いいなあ。と心の底から思った。

そんなときまた誰かがバスを降りた。

「あっ…」

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