あなたしか居ないっ
すると上の方からクスクスと笑い声が聞こえてきた。
片目をうっすらあけると
口と腹を押さえてケラケラと笑っている。
「あーーお前最高!超ウケる!!久々こんな笑ったわ!」
「は…ち…ちょっと人で遊ぶなんて最低!!!」
「何?本気でシテほしかった?」
「な!?なんでそーなるのよ!!あ、頭おかしいんじゃないの!?」
「ちょー動揺してるし。」
あーウケるなんて言いながら腹抱えて
目に涙浮かべるほど
大笑い。
恥ずかしくて顔が赤くなるのが分かる。
希吏の顔を見てられなくなって俯くと、
「あれ?もしかして顔赤い?」
なんて覗きこむもんだから
ドキッとする。
そんなからかっている希吏わ
柄にもなく可愛かった。
「あ。。。あたし帰る!!」
捨て台詞もろくに言えずに
希吏の玄関を飛び出した。