あなたしか居ないっ
やっぱりこういう時に限って神様って意地悪なんだよね。。。
学校最後いわゆる金曜日の帰り道、
いつものバス停近くのコンビニでおやつを買った帰り
「おう、麗衣。」
なんて気安く声をかけてくる男がいた。
名前を呼ばれビクっとする。
うっすら振り返ると紛れもなく希吏がこちらに向かって歩いてくる。
異常に心拍数が上がるから
寿命が。。。
「帰り?」
「…。見て分かりませんかね?」
どこまで行っても可愛くない私。
そんな自分にはあっとため息がでるくらい。
昨日の事もあってか、希吏の目わちょっとからかっているように見える。
「……………………はあ。」
「なんだよ。人の顔見てため息つくなよ…」
なんて呆れ返っているが
本当に呆れ返ってしまっているのわ
こっちだ。