あなたしか居ないっ
それから数分して、
自分の置かれている状況に気が付いた。
(ぁああたし!希吏に抱き締められてる?!)
自然と涙も止まる。
緊張が最高潮だ。。。
「あ…あの、きり。は、離してくれませんか?」
何故か敬語の私。。。
「ヤダ…」
そおゆうと希吏わもっと強い力でギュうっと抱きしめてきた。
顔が赤く染まっていくのが自分でも分かる。
こんなに男の人の肩幅って広いんだな…
とか、希吏の腕の中にすっぽりと収まりながら考えていた。
身動きが取れないから仕方なく下をむく。
「麗衣。」
やばい。。。
名前を呼ばれただけで
女以上の色気さにくらくらする。
何か一種の麻薬のようだ。
あごを軽く持ち上げられ
目が合う。
先ほどまで明るかった空も
今わ薄暗い。
電気を着けていないから窓から入ってくる光だけで、
目の悪い私わ希吏の顔が薄らと見える程度。
希吏の目わ何時にもまして、潤いに帯びていて、色っぽい。
こんなエロイ顔で迫られたりしたら
女子わイチコロだろう、と予想がついた。