あなたしか居ないっ
「嫌だったよな?ごめんもうしないから。」
なんて悲しそうに言う希吏。
の癖して、離してはくれない。
私わ意を決して、
「い…嫌じゃあ、無かったよ?」
と頭上にある希吏の顔を見上げた。
すると希吏わ私の肩に額を乗せて
「よかった…」
って呟いた。
「あ…あの、そんなこと言われるとこっちだって…照れるんですけど!」
「…………。」
無視かよ。
とか心の中で呟く。
「麗衣いい香りする。」
「は?」
「何の香水付けてんの?」
なんて耳裏に鼻を近づけてくる希吏。
「え?」
(ひゃあ~顔近い!近ぃい!無理無理!)
緊張の糸が疲れて切れてしまった。
希吏をぐいっと向こう側に押しだして、立ち上がった。
「む、無理!あんた顔近すぎんのよ!寿命縮まるから離れて!!」
「は?」
突然のことで呆気に取られているようだ。
あぐらをかいたままピクリとも動かない。