あなたしか居ないっ

家に帰りほとぼりが覚めるのをまった。


(最近あたし変だ。)


思いふけっていると

突然携帯がなった。

急いで電話をでる。


「も、もしもし?」


『あっ麗衣~?』

「ああ、沙羅どうしたの?」

『あのさー今度理恵子も一緒に旅行行かない?』

「りょこう?いいね!いつ行くの?」

『冬休み!理恵子の彼氏さんが連れてってくれるんだって!!』

「え?理恵子の彼氏ってもう車乗れるの?」


『うんみたいだね、ってことで彼氏も連れてくるんだよ。』


「はえ~理恵子の彼氏さん凄いね~…………って彼氏?!連れてくるって、あたし彼氏いないけど…」


『居るじゃあ~ん!!希吏くん!連れてきてよ!そんなにカッコいいならさ!』

「え…?でも沙羅、彼氏わ?」

『え?居るよ?』


「……はあ!?いつから!?」

『結構前から。ってか話したじゃーん。ほら、麗衣が小説読みふけってた日!』

「え……」



思い出したのは

あの希吏と出会った日の学校の出来事。






『麗衣?』

『ごめん、何の話し?』


『もういいわー』

『何で?気になるじゃん』

とか言ってて…

沙羅に現実見ろって言われた日だ。


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