あなたしか居ないっ
ピンポーン──。


ガチャ。


出てきた希吏を見上げた。


「ぅわぁっっ!!」


思わず後ろをむく。


その理由。それは

何とも色っぽい雰囲気漂わせる希吏の

姿、形。

ワイシャツの中わ何も着てなくて、

ボタンが上から3つ開いている。


ドアを開けるときに腰を屈めるから

3つも空いたボタンの中から細い腹が見える。


極め付きわ濡れた髪の毛。

そして首にはタオルで、頭をガシガシと拭いていた。

下わジーンズで、何ともラフな格好だった。



「ぁあの!早くぼボタン!閉めて!!」

後ろを向きながらギャーギャーと騒ぐ私。



うるさいからと、

玄関に後ろ向きのままお邪魔…。


すると希吏わ
壁にもたれ、わざとらしく
人差し指の爪を噛みながら、


「やだぁ~麗衣ちゃんやらしぃ。
来んのちょーど良すぎじゃなーい?もしかして、
見計らったとかぁ?」


「はっはあ??んな訳ないでしょ!はっ早くマフラー返して!」


「おいおい、忘れてって返してわないだろ。」


「うう、じゃあ取りに来たからちょうだい。」

へいへい、と言いながら希吏わ

マフラーを取りにリビングに消えていった。

< 58 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop