あなたしか居ないっ
いきなり
ナンパ野郎の掴んでいる肩の


反対側の肩を強く掴まれた。

少しビクついてしまう。

(な…何?こいつの仲間?)
顔をチラリと斜めに上げると

チラっと見える鎖骨から

下わ何処かの制服を着ている

男子高生らしい。


すると上から声が聞こえた。



「おい、なに人の女に手出してんだよ?」


…………。


は?人の…女?


あなたの女になった覚えがないですが!?


などとまたいらぬ事を考えていると、


先ほどのナンパ野郎が

バツの悪そうな顔をして

立ち去っていった。



< 6 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop