あなたしか居ないっ



…………………………。


3秒ほど思考回路が停止する。


そして今度はフル回転する頭。

状況をようやく全て
飲み込んだようだ。



「ああ!!そうじゃん!!え!?どうしよう!

希吏と2人きりなんて…」


「俺と2人じゃ嫌か。」

と苦笑いする希吏。


「だって……。あたしゎ…」

「なんだよ。」








やっぱり言えない。


「っ~~!!何でもない!」

軽く希吏に当たるような感じになってしまったが、


「マフラーありがと!」

と早口で言い、希吏の家を後にした。

< 60 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop