あなたしか居ないっ
…………………………。
3秒ほど思考回路が停止する。
そして今度はフル回転する頭。
状況をようやく全て
飲み込んだようだ。
「ああ!!そうじゃん!!え!?どうしよう!
希吏と2人きりなんて…」
「俺と2人じゃ嫌か。」
と苦笑いする希吏。
「だって……。あたしゎ…」
「なんだよ。」
やっぱり言えない。
「っ~~!!何でもない!」
軽く希吏に当たるような感じになってしまったが、
「マフラーありがと!」
と早口で言い、希吏の家を後にした。