あなたしか居ないっ
売り言葉に買い言葉
「あ、あの…」
声を発しようとしたそのとき、
「ねえ、君ら二人付き合ってんの?」
先に沈黙を破ったのは
ミキだ。
さっきとは全然違う声色で
どことなく冷たく感じた。
「いや?"まだ"付き合ってねえけど」
えっ?
まだって何?
私の心わ動揺し始める。
「ふ~ん。じゃああんたが出てくる幕じゃないよね?
なんで顔突っ込んでくんの?希吏くんは関係ないでしょ?」
「関係あるし…、俺ら今度旅行行く仲だからさ。」
そう言って希吏は私の肩に手を回してきた。
えっ?さっきまで
断ってた癖に…
どういういみ???
グワッと希吏を見つめる。
「あっしかも2人でな。」
「はっ?」
ミキが動揺している。
っというより………
2人って何!?!?
6人だけど!?
「あの、6人…なんん゙─」
希吏に口を塞がれた。
「と言うわけだから、関係あんだよね。」
どうだ、とでも言いそうな見下した顔の希吏。