あなたしか居ないっ
少しすると、落ち着きを取り戻したミキが口を開いた。
「…付き合ってないのに2人で旅行とか怪しくね?
あとさ、麗衣さっき6人って言ったよね…
旅行本当は6人なんじゃなくて?」
ミキはフッと笑って見せた。
バレたかとでも言うように
希吏が舌打ちをする。
それにしてもこんなに
ミキが勘が鋭いなんて、思ってもみなかった。
「図星なんだろ?」
ミキがクスと笑う。
そしてそのままミキの言葉わ続く。
「希吏くんさあ、麗衣と付き合う気でもあんの?」
ドキッ………
それはあたしもちょっと気になる…。
バツの悪そうな顔をして黙り込む希吏。
あっやっぱそうなんだ。。。
そう思うと何だか悲しくて、俯いた。
「…………あるっつったら?」
「えっ?」