あなたしか居ないっ
「嘘!?まぢ??絶対みるし。」
嗚呼、沙羅様が興奮してらっしゃる。
「楽しみだね!!」
なんて2人できゃあきゃあ………
うん。どうしよう。
と言いつも時は勝手に流れる。
帰りの時間。私の隣は沙羅と理恵子。
校門ではもう待ってるっていうメールが来ていた。
校門を通りすがる女子生徒たちは
チラチラと此方側からは、まだ見えない誰かを見ては、
頬をピンクに染めていく。
希吏に間違いない。
意外にも周りに誰もいないが
遠巻きに北商の女子生徒がたくさん見える。
近寄りがたい…ってやつかな?
近づくと…、
やはりそこには、
希吏がいた。
「き、希吏。」
希吏が振り返る。
「ちょ…ちょっと…」
沙羅が私の腕をピンピン引っ張る。
「あれは、かっこいいじゃないよ!美男子って奴じゃん!!」
なんて興奮状態。
「おせえよ。」
「ごめん…。」
「…お隣さん達は?」
「あっ、友達の理恵子と沙羅。」
「ふぅん。よろしくね?」
ズキュン!!
キラースマイル!!
理恵子も頬が染まってるよ。
沙羅なんて、
目がハートだ。