あなたしか居ないっ
「そうだけど…目の保養に……ちょ…ヤバい。目移りが…」
と沙羅。
目移りなんて辞めてくれ。
「モデル何かやってるの?彼。」
と理恵子。
うん、やってそうだけどやってないよー?
「…………………。」
何か。何なんだろうこの2人…
盛り上がり過ぎてて手に終えない。
そんなとき
後ろから希吏が私の腕を引っ張った。
そして一言。
「あの、ちょっとこれから行きたい所あるんで、麗衣ちゃん借りてくわ。
じゃあまた明日、えっと……理恵子ちゃんと沙羅ちゃん。」
「え?行きたいとこって?」
私が聞き終わらないうちに希吏は
私の腕を掴んだままズンズンと歩いていってしまった。
理恵子たちも見えなくなってしまう。
「あの!行きたいとこって?」
「まだ内緒…」
口角をちょっとあげて含み笑いをする希吏。
一体どこ連れてく気だろう………。