あなたしか居ないっ



「そうだけど…目の保養に……ちょ…ヤバい。目移りが…」

と沙羅。





目移りなんて辞めてくれ。




「モデル何かやってるの?彼。」

と理恵子。



うん、やってそうだけどやってないよー?









「…………………。」


何か。何なんだろうこの2人…


盛り上がり過ぎてて手に終えない。



そんなとき

後ろから希吏が私の腕を引っ張った。



そして一言。


「あの、ちょっとこれから行きたい所あるんで、麗衣ちゃん借りてくわ。
じゃあまた明日、えっと……理恵子ちゃんと沙羅ちゃん。」




「え?行きたいとこって?」
私が聞き終わらないうちに希吏は

私の腕を掴んだままズンズンと歩いていってしまった。




理恵子たちも見えなくなってしまう。


「あの!行きたいとこって?」



「まだ内緒…」


口角をちょっとあげて含み笑いをする希吏。



一体どこ連れてく気だろう………。

< 84 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop