あなたしか居ないっ
「ああ!息苦しかったあ~」
ここ…
地下街たくさんあるとこだ。
「ねえ…希吏、」
「なあ麗衣、デートしよっか?」
「は?デート…」
「そ、初デートってやつ?」
は、初…。言われてみれば。
そう改めて言われてみると
顔が紅潮する。
「は…初デート。。。」
「おし、行くぞ?」
「うん!」
そう言って
私たちは地下街を歩き始めた。
おっ!
雑貨屋発見!!
さっきまでリードしていた希吏を
今度は
私が引っ張る状態に。
「次、上出てみよ!」
「はいはい。」
あっクレープ屋!
美味しそう。
「何?クレープ食べたいの?」
「はっ?なんで?」
「いや…食べたいって目が語ってる。」
え!うそ?
「ああ、」
思わず顔を隠す。
「……。」
「なんだよ黙りこんじゃって。」
「いや、希吏って洞察力鋭いと思って。」
「はあ?なんだよ急に。」
だって初めて希吏と会った日の事思い出しちゃったんだもん。