あなたしか居ないっ
バチっ。
どきぃっっ!
不意に目が合う。
ぷぃ。
えっ!?
そらされた……。
「なに??なんでそらすの?」
「いや、なんかそゆのダメ。」
ジッと希吏を見つめてると
見んな!っとキレれられた。
これは照れてんのか?
あっ本題を忘れいた!
「で、あのあとどうなったの?」
「あのあと?」
"嘘─?"
"だから、マジだから。"
"んまあ、そーゆーことだから。麗衣携帯貸せ。"
"あっ、うん……"
勝手にアドレスを赤外線送受信された。
"はい。"
"あっどうも…"
やっぱりどうしても
おどおどしてしまう。
"あの…なんで?あたしなんか。"
ゆっくりと近づいてくる。
"好きになった事に理由なんていんの?"
そう言ってあたしの肩に両腕を乗せ腰を屈める。
どき……。
小さく首を横に振ると、
希吏が無邪気な顔で
"なら良かった。"
キュン…
"じゃあこれからよろしくな?"
そう言ってそれぞれ別れた。