あなたしか居ないっ
「あっ…ありがとうございます!」
「別に目の前でいざこざ起こされんの面倒だし、邪魔だったし?」
「え?」
「ってかあんたケバい。もうちょっと化粧薄くしたら?」
そいつわふっと苦笑いした。
「…?え、ああ、」
「あとさ、そおゆう格好してっから絡まれるんじゃねえの?」
「えっ…あの」
「それじゃどうぞナンパして下さいって言ってるようなもんだぞ?」
「は?あの…さっきからなんでそんな言われなきゃいけないんですか?」
「ケバいから。」
ビシっといったそいつわそのまま私の前を
すたすたと歩いていった。
その間ポカーンと唖然していた私わ
2分くらいしてからやっと
声を発した。
「ちょっとかっ…かっこいいからって調子のってんじゃないわよ!大きなお世話だっつの!!」
その時にわもうそいつの姿わなかった。