あなたしか居ないっ



バタンっ!


帰ってきました。

地元へ。

季吏が帰った瞬間から

自分の部屋に
こもり出しました。




(あたしを一人にしないでくれよ…)


他人の家で一人だと、
何をしていいのか
分からなくなるから嫌い。

しばらくすると
季吏が部屋から出てきた。


下にスエットで
上は
ロゴTとゆう
なんともラフな格好。

細身の体のラインが
くっきりしていて

なんともスタイルがよくて




本音を言えば




ウザイ。

と言うより
憎い?



女以上のスタイルの良さは
私には
兼ね備えていない。


なんであんな細いんだろうか。



季吏は、
ソファーの端に腰を下ろすと
そのままゴロンと横になった。



私はそのソファの横にちょこんと座る。

すると季吏は、



「やっぱ家が一番落ち着くわ。」


と間延びをしていた。


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