あなたしか居ないっ

ちょっとの間季吏と
目があった。







「……………………。」


「なに?」


「いや?別に。」




「……………………。」


「~っ!だから何っ!?」


ジーッと見つめては、

そっぽを向く。


可愛らしいんだけど、


乙女かって。


「いや、明後日から冬休みだなーって思っただけ。」


………それとあたしになんの関係が?


「それで?」


すると季吏は
もごもごとした口調で
小さな声でいった。



「いや、冬休みになったら麗衣と何処行こうかな、って…」



ドキっ



可愛らしいこと考えてるな。




まじで乙女かって。



「季吏は乙女だよね。」


「は?乙女じゃねーし!!」

本気で言い返す所から
見て君は乙女だよ。



嬉しくなり、

「何処連れてってくれるの?」

っと聞いてみた。



季吏は
柔らかな笑顔で
「何処行きたい?」と
聞いてきた。






< 94 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop