あなたしか居ないっ
ちょっとの間季吏と
目があった。
「……………………。」
「なに?」
「いや?別に。」
「……………………。」
「~っ!だから何っ!?」
ジーッと見つめては、
そっぽを向く。
可愛らしいんだけど、
乙女かって。
「いや、明後日から冬休みだなーって思っただけ。」
………それとあたしになんの関係が?
「それで?」
すると季吏は
もごもごとした口調で
小さな声でいった。
「いや、冬休みになったら麗衣と何処行こうかな、って…」
ドキっ
可愛らしいこと考えてるな。
まじで乙女かって。
「季吏は乙女だよね。」
「は?乙女じゃねーし!!」
本気で言い返す所から
見て君は乙女だよ。
嬉しくなり、
「何処連れてってくれるの?」
っと聞いてみた。
季吏は
柔らかな笑顔で
「何処行きたい?」と
聞いてきた。