あなたしか居ないっ
やがて、
ホームルームが終わり
帰る子は帰り、
話す子は話し、で
話していた子たちは
未だ残っている。
先生もまだやることがあるのか、
教卓の整理をしていた。
あたしも、
理恵子と沙羅と一緒に
3学期まで会えなくなるから
最後の雑談していると
制服のポケットが
震えた。
先生に見られないように
静かに取り出して、
内容を確認する。
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季吏
Sb Re:Re:Re:
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今日暇?
暇ならどっか
いかん?
-END-
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すぐさまメールを打つ。
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TO季吏
Sb Re:Re:Re:Re:
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暇だよ(^O^)/
-END-
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返事が返ってきたことを確かめてから、
沙羅と理恵子に声をかけた。
「ごめん!ちょっと先帰るね!!」