天使のしずく
「あいり……
やっとその
封筒あけたんだ……」
「え?
真理知ってたの?」
「うん
それ
私が優から
預かってたものなの
もし自分が死んだら
わたしてって」
「……うそ」
「ほんと
あんた変わったよ
強くなった
一人ぢゃないから
忘れないで」
ただ涙が流れた
止まることはなかった
「あいり
分かってるでしょ
そらさないで
もう
あいりは
前に進み
始めてるよ
あんたには
優君が必要だよ」
私は小さく
うなずく
あふれだす
いろんな思いが
あふれだす