天使のしずく


もう傷つくのは嫌


裏切られるのは嫌…


だから私は誰も信じない


そう思ってたょ

優が私の前に
現れるまでは

〜♪


私は電話を手に取る

「あいり
今からあいにいっていい?」


「……」

「なんかあった?」

「なんで?」

「直感♪」



彼はいつだって
そうだった

私のほしい言葉をを
くれた
同じ傷を抱えていた
私達は弱くて
はかなくて
愛なんて信じられなくて
でもね優がとなりにいてくれるなら信じてもいいと思ったよ


信じてもいいと思ったょ

私が彼の心の傷に
気付いてたら
もっとうまくいったのかな



今なら
傷だらけだった
あの頃の私達が
すごくすごく
愛しく思えるよ


なのに
勇気がだせなくて

あの頃みたいに
笑えあえなかったら……


そう考えると怖くて

傷つくのが怖くて

私は今も弱いあの頃のままだょ



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