天使のしずく


優私を愛してくれてありがとう

今なら
素直に伝えられるのに
もう私の隣に
君はいない


ピンポーン

私は玄関まで言って
ドアを開ける

「あいり」

優が私の手を
掴んで
抱き寄せる

「俺と付き合って」

「…うん」

「なんか
涙目だけど
大丈夫?」

「あんま
大丈夫ぢゃない」

私は笑う

笑っているのに
涙がながれた

涙はとまらなかった

涙の理由は利人への
罪悪感でも裏切られて一人になる恐怖のでもなかった

ただ今まで真っ暗だった
私の世界に光がさした気がして……
朝起きると隣に優がいた
多分泣き疲れて
そのまま寝ちゃったん
だと思う



洗面所に行くと
少し目がはれていた
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