天使のしずく


私は知らなかった


真理の悩みにも


優の傷にも


でもね
心のどこかで
感づいて
いたの


心のどこかで
気付いていたの

私と真理との間に
ある壁にか


私と優の間に
ある壁に

ただ

傷つく事に
おびえて

逃げてただけ
かもしれないね

その壁は
一人なんかぢゃ
絶対に
越えられなくて

でも

怖くて

自分からは
進めなくて


ただ今も誰かが
もう安心して
辛かったら
泣いてもいいよ

って手を
差し延べて
くれるのを
待ってるの
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