天使のしずく


「あるよ
死んでほしいと
思った事もあるよ


でもね
ついつい
受けいれたく
なっちゃうの

……似てるの 私と


……私を作った


美咲とすごく

彼女天使みたいな人
だったって言ったでしょう?

彼女は私の憧れだったの

キレいで優しくて
彼女みたいな
人になりたかった

でもね
私結局ずるくて弱い
人間なの

私は優にとって
恋愛対象外
ぢゃない事ぐらい
分かってた……

でも認めるのが
怖くて……

何も伝えられなかった

それどころか
好きっていう
気持ちから
目をそらしてたの

おまけに

人の事死んで
ほしいだなんて……

天使みたいで
いられなかった」

「ゆりは
天使だよ

私人を信じたりできなくて

でもね
ゆりは
心から親友だって
思えるし……

ねぇゆり……


伝えに行こ」

「は?」
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