天使のしずく

その瞬間
どこかで
かいだことの
あるにおいが

私の隣を
よこぎった

私は
振り返る

黒髪の
まきがみ


懐かしい香……


紛れも無く



真理だった


私は思わず

立ち尽くす

どうか

私の足よ

一歩踏み出して

彼女のところ
まで

はこんでいって……

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