だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
後日、私は恵に呼び出された。


場所は、勿論、相ちゃんのお店だ。



「恭子!」
私に手を振る恵。

カウンター席に座り、私を待っていたようだ。

平日で少し時間が早い為、お客もバイトの子もいなかった。


「色々、ご迷惑をお掛けしました」
私は、恵と相ちゃんに深々と頭を下げた。


― いいって、そんな事。
恵と相ちゃんは、口々に私に言った。


「それより、少しは落ち着いた?」
恵は、改めて私に体を寄せて言った。


「何とか…。引っ越しも落ち着いて、再就職も決まりそう。また、事務だけどね」

「そう。それなら良かった」

「あぁ~。恋愛って、難しいなぁ…」

「そんな事ないよ。私も、イッパイ失恋してきたけど最後には、ちゃんと良い人が見つかるって!」

「えっ?恵、もしかして…」
私は、恵を見つめた。


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