だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
圭介の家で、ゆっくりとした時間を過ごした。


そして、私は夕方に圭介の家を出た。



自分の家に着くなり、ソファーに倒れ込む。

まだ、夢の続きを見ている様だった。

ぼーっと、今までのコトを思い返す。


愛する人に抱かれる。
それは、心が有るか無いかで、心の奥から込み上げる悦びは違うモノ。


そして、圭介は本物の恋(ひと)だった。



一緒に居ても、離れていても、私達は繋がっていると確信出来た。


私達の傷は、嘗め合うコトで互いに塞ぐコトが出来たのだ。



同じ傷。同じ涙。同じ哀しみ。

同じ人種の私達は、辛い過去を乗り越え、手を繋ぎ笑いながら生きていくコトを決めた。

私達は、同士なんだと気付いたのだ。



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