だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
「酔っちゃったねぇ~」
圭介に膝枕をしてもらい、軽く目を瞑った。

「僕も、酔っ払った~」
圭介は、膝枕をした私の髪をユックリ撫でた。

そして、私の顔を覗きながら
「恭子?恭子、ここで寝ると風邪引いちゃうよ」

「はぁ~い…」
目を瞑りながら、圭介の問い掛けに返事をした。


「こらぁ…」
圭介は、私の鼻を抓む。


イヤイヤをしながら、私は仕方無しに起き上がる。


圭介は、意地悪な顔をして笑った。

もうっ!
と言って、私は拗ねた。

すると、圭介は慌てて謝る。


何時もの、パターンだった。

ケンカにもならない馴れ合いは、たぶんこの先も続くんだと思った。



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