だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
「恭子…。大丈夫か?」

圭介の問い掛けに、頷いた。


「暫く、ここに居た方がイイ」

「だ、大丈夫よ。携帯も変えたし、引っ越しもしたのよ」

「恭子!」
真剣な眼差しで、圭介は私の両肩を掴んだ。
「恵ちゃんのご主人のお店も、この事件が解決するまで休むそうだ。」

「えっ…」

「そして今、僕も近くの交番に行って事情を話してきた。パトロールを強化してくれるそうだ。勿論、恵ちゃんの家もお店もだ!」

「… … … 」

「そして、交番で確認してきた所、どうやらこの町で、容疑者らしき人物が目撃されたらしい」

「えっ…」
私は、圭介を見つめた。



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