だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
そして、淳也は意味不明の言葉を発しながら、逃走した。

中には逃走しながら、キョウコ!と言う名前を聞いたと、何件か情報が入っているという。

どれだけ、愛人がいたのか分からないが、キョウコと言って、この町に辿り着いたとすると、キョウコとは、私しかいない…



淳也は、何をしにこの町に来たのか…

そして、今どこにいるのか…

ひっそりと、どこかの界隈に隠れているとしたら…



考えるだけで、背筋がゾッとする…



淳也は、また、誰かを血に染めようとするのだろうか…


私が目的なら、無関係な人を巻き添えにしたくない。


私だけ…
私だけが、淳也を止められる

例え、命がなくなったとしても、他に危害が及ばなければ、それでイイ…



私は、秘かな決意が芽生えた。



< 167 / 243 >

この作品をシェア

pagetop