だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん！

「今日だけは、行かせて下さい。私の我が儘を、今日だけは聞いて下さい。」

「ダメだ！」

「相ちゃんのお店に、現れたかもしれないの。今、相ちゃんも向かっている」

「知ってるよ。でも、君は行っちゃいけない」

「どうして？」

「どうしても」


一歩も譲らない、二人だった。


「圭介さん！お願い！」
私は、圭介をジッと真っ直ぐ見た。


圭介は、負けた…、という顔をした。
「じゃ、一緒に行こう」

「でも、仕事が…」

「何とかなるよ。今、タクシーを呼ぶから、ちゃんと待ってるんだよ！勝手に行動したら、今度は許さないからね」


圭介の本気の顔が、素直に言うことを聞かなくてはいけないと、物語っていた。



… はい …