だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
現場検証は、思った以上に難航した。


目撃者も少なく、いつ侵入したのかが定かではなく、いつ逃げたのか、遠くにいるのか、近くにいるのかすら、分からなかった。



私は、微かな煙の臭いで気分が悪くなった。

「圭介さん?少し、外の空気を吸って来てもイイ?」

「あぁ…。気を付けてな」

「うん。ありがとう」



私は外に出て、思いっきり空気を吸った。

外には、警察がまだ何人かいて安心した。

ここなら、淳也が現れる心配もないだろう。
それに、わざわざ捕まりに来るとは思えない。



暫く外の空気を吸って、気分転換を終えた私は戻る事にした。



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