だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
淳也の怒鳴り声と一緒に、太陽光を浴びてキラッと光輝くナイフの先は、眩しい程に青い空とマッチして綺麗だった。


そして、私が最後に見る風景なのだと、スローモーションに近づく光輝くナイフを見ながら思った。


静かに、私は目を瞑った。



… さよなら。圭介さん …

… みんなも、さよなら …



― 恭子っ! ―



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