だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん！

私の、精神的ダメージはかなり大きかった。

いつも、考えるコト。
それは、死しかなかった。

機会をみて、いつか、いつか、死にたいと望んでいる、私…。



「恭子…」
恵が、お見舞いに来た。


私の姿は今、生きてるのか死んでるのかさえ分からない精神状態で、話しかけられても相づちさえ出来なかった。


それでも、恵は話し掛けた。


「圭介さんの、葬儀の日が決まったの…」

「… … 」

「恭子は…、行きたい？」


私は無言のまま、頷いた。


「そう。分かった。じゃ、外出の許可を貰ってくるね」
そう言って、恵は立ち上がった。

そして、恵は私に背を向けたまま話した。
「じゅ、淳也…。容疑者ね…、恭子をナイフで刺そうとした時に、射殺されて即死だったそうよ。」

「… … …」

「圭介さんは、恭子を守ろうと助けに入った時に、容疑者に背中を刺されて、オマケに警察の発砲した銃弾に運悪く…。でも、圭介さんが居なかったら、恭子に銃弾が当たっていたかもしれないって…。圭介さんは、恭子を守ったのよ。命を掛けて。その命を無駄にしちゃダメよ…」

恵は、病室から出て行った。