だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
― 圭介の葬儀 ―


私は、恵と相ちゃんに付き添われ、圭介の葬儀会場へと向かった。


淳也に首を傷を付けられた痛みが、まだ残っていた。

躰の傷と心の傷を宿しながら、私は圭介に会いに行った。


私の最愛のヒト…

圭介。


もう、生きている圭介には会えない…

圭介に触れたり、抱き合ったり、キスをしたり…

髪や顔や腕や脚に、もう…

瞳や唇や頬や耳や首筋に、もう…


あなたを感じるコトが出来ない…


私をもう、抱き締めてくれないの…


もう、二度と…



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