だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
ヒカリとは、幼い頃からいつも一緒だった。

親同士が家を往き来する仲で、自然にそうなったのかもしれない。
他にも幼なじみは沢山いたけど、ヒカリとは一番仲が良かった。


保育園から始まり、高校は違ったものの、ずっと一緒だった様な気がする。

気がする。
じゃなく、ずっと一緒だったからこそ感じる、空気みたいな存在とでもいうのか…

腐れ縁とでもいうのか…


社会人になってから、それぞれの道を歩む様になって、ヒカリとは段々と疎遠になっていった。


疎遠といっても、私は地元に残りヒカリは都会に就職したから、連絡程度だった。

それもいつしか、年賀状のやり取りだけになっていた。


そして今日の、突然の電話だ。



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