だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
「恭子ちゃん?」
もう一度、誰かが私の名前を呼ぶ。


私は、声のする方へ振り向いた。
「あっ、ヒカリの先輩…」
知った顔を見て、私は緊張が和らいだ。


「良かった…。知ってる人がいて…」
ヒカリの先輩に近寄った。


「ヒカリには、今日のこと言った?」

「いえ…」

「そう…」
ヒカリの先輩は、少し顔を歪ませた。


「どうしたんですか…?」
私は、不安になって聞いた。


「いえ…。ねぇ、恭子ちゃん…」

「はい…?」

「どんな飲み会か、聞いた?」

「いえ…。詳しくは…。ただの、内輪の飲み会とだけ…」


「そう…」
先輩は、更に顔を歪ませ黙った。





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