だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
「じゃ…、私についてきて…」
ヒカリの先輩は、長い廊下を歩いて行った。

私は辺りをキョロキョロしながらも、先輩の後をついていった。

… 凄いお家だなぁ …


「足下に気を付けてね」

「足下…。あ、はい…」


先輩は、どこかのドアを開けた。

中に入ると薄暗く、地下に下りる階段が見えた。


先輩は慣れているのか、さっさと階段を下りていった。


「あっ、待って…。キャ…」
私は、階段につまずいて小さく悲鳴を上げた。
慌ててソバにある手すりに掴まって、落ちずに済んだ。

…危ない、危ない…
ヒヤッとした体は、もしここで落ちたら…
と、考えただけでぞっとした。
そして、急に足が震え出した。


「恭子ちゃん、大丈夫?」
私の悲鳴に気付いて、先輩が階段の下から声を掛けた。

先輩の姿は、薄暗くて見えなかった。


「だ、大丈夫です…。ちょっと、つまずいて…」

「そう…」

先輩は、私が来るのを待っていてくれた。




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