だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
トイレ…
トイレ…、と…


… どこに、入ろうかなぁ~ …

デパートのように広いトイレは、個室が何個もある。


… やばっ …
選ぶヒマもなく、すぐソバのトイレに入る。

… はぁ~ …

ホッと一息ついた。


気が遠くなる。

… しばらく、こうしてよう …


便座に座ったまま、壁に寄り掛かり目を瞑った。





― キモチイイ? ―

… うん …

― ジャァ、コレハ? ―

… うん …




うん…。

いいよ…。


えっ…?
パッと目を開けた恭子は、ユメカ…。と、我に返った。



ユメ?それとも、空耳?

まっ、いいか…

さてと、そろそろ行かなきゃ…
ルリ子に怒られる。

そう思った時、また声が聞こえてきた。




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