だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
手足をバタバタさせ、必死にルリ子から逃げた。

ハズだった…


なのに、逃げても逃げても進まない…。
なんで…?



「恭ぉ~子っ!!」
血相を変えたルリ子が、それ以上に必死で私の足首を掴んでいた。


進まないハズだ。

どんなにもがいても、ルリ子が私の足にしがみついていたのだから…。



「イヤッ!は、離してぇ~」
私はルリ子から逃れる為、手を振りほどこうと足をバタバタさせる。

しかし、ルリ子も負けなかった。

私の足のしがみつきながら、ゆっくり私に近寄ってくる。


「イヤッ~」





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