だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
… 襲われる …

ルリ子に、襲われる…

しかも、女に。


私は、私は、レズじゃないっ!


私は、私は、男しか…

男しか、愛せないのにぃ…


『だからお願いっ!襲わないでぇ~!』



そう、叫んだつもりだった。

しかし、言葉が思うように出ない。


涙と鼻水が、声を出す機能を邪魔する。



私の上に馬乗りになったルリ子は、私から自由を奪い、酔っているハズなのに手は器用に私のジーンズのファスナーを下げていた。



…あぁ、神様。私は、もうダメです。さよなら …


そう呟き、私は絨毯に伏した。




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