だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
「そう。ビックリしたでしょう?」

「はい…」

「ルリ子、酔うと女の子のお尻叩く性癖があるの」

「えっ!」
私は、驚いてルリ子の友達の顔を見た。
しかし、すぐにまた視線を外した。

何故か急に恥ずかしくなって、まともに顔が見られなくなっていたのだ。


「私なんて、何度、叩かれたコトか…」

「そ、そーなんですか…」

「だから今日も、またか…。っていう感じかな。私達にとっては…」

「だからみんな、助けてくれなかったんですね…」

「えっ?あ、いや…。その~。ねぇ。みんな、酔っ払っていたし…」

「… … 」

黙ってうつむいていた私に、ルリ子の友達がいきなりキスをしてきた。

ぅんん…。
突然のコトに、唇から吐息が漏れる。
私の目は見開いたまま、ただただルリ子の友達の顔を見つめていた。




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