だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
「これは、お詫び」
そう私の耳元で囁いた、ルリ子の友達。


じゃ。
右手を上げ、私にウィンクをする。

薄ピンクに染まった背中が、遠ざかっていく。


ゆめ…?


いや、夢じゃない…


柔らかい唇の感触が、まだ私の唇に残っていた。


キス…しちゃった…

女の子と、キスしちゃった…


うわ言のように、何度も何度も呟いた。



なんか、イヤじゃない…。

イヤじゃなかった、私って…


まさか…!?




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