だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん！

私は恵と、今度の土曜日の予定を、確認し合っていた。


相ちゃんに、お店が始まる前にご飯に連れてって貰おうと、思っていたからだ。

「早く行動しないと、相ちゃん忘れてるよね～。」
私はため息交じりに、相ちゃんの姿を見ながら言った。


相ちゃんは、カウンターに座ったお客さんと飲みながら談笑していて、私の視線には気付かなかった。


「でも、今日も飲んでるから、さっきのコトも覚えてるか…ふあ～ん…。いっつも、記憶翔んでるしっ！」
恵も、相ちゃんを見ながら言った。


「相ちゃん、毎日アルコール漬けだもんね…。いい歳なのに、良く頑張ってるよ…。」

「ホント、ホント。」
そう言って、二人で笑った。


ソコにタイミング良く、お店の子が来たので私達はカクテルを頼んだ。


「店長、迷惑掛けてない？」
私は、注文を取る男の子に言った。


男の子はハニカミながら、笑うだけで行ってしまった。


「ちょっとぉ、私のお気に入りの子にヘンな質問しないでよぉ～」
恵が怒った。

私は笑いながら、恵に謝る。